こおとりぼう

2018年05月27日

 新潟で起きた少女の誘拐遺棄事件は、子を持つ親だけでなく、社会全体を震撼させた。容疑者が比較的早く逮捕されたのはいいが、それが近所に住む一見普通の青年だったことは衝撃的だった。昼間下校している子どもの命が狙われるなど、誰が予想できただろう。

 このところ、朝夕のワイドショーなどで流される犯人像やその性癖、現場中継なども、少しやり過ぎのような気がする。情報過多は視聴者の感覚を麻痺させ、被害者家族の悲しみや苦しみを想像する力を奪ってしまうのではなかろうか。むしろ、好奇心ばかりを増大させてはいないかと危ぶまれる。見る、見ないはリモコンボタン一つの操作次第だが。

 「遅うまで遊んどったら、こおとりぼうに取られるで」とか、「こおとりぼうに捕まったら、見せもん小屋へ売られてしまうわ」などと子どもの頃に言われた人はないだろうか。私は人見知りしない性格、かなり遠くの家でも遊びに出かけた。親は親で忙しくしていたから、ご飯の時間になってようやく「まだ帰っとらへん、どこ行ったんや?」などということになるのも再々。六十年前の丹波は街灯も少なく、帰るなり「どこ行とったんや、心配したわ!」と母、「○○ちゃんと八幡さんの下で遊んどった」と答えると「こおとりぼう」の話を聞かされるのだった。

 この言葉、「子取坊」と書いて、四国にも「子う取り婆」の伝説、水木しげる氏の妖怪物語にも「子取坊」の話しがあるとか、のどかな時代であった。
 さて、どうして子どもの安全を守ればいいか、緊急課題だ。

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