七年が過ぎ

2018年03月18日

 東日本大震災から七年が過ぎた。警察庁がまとめた三月一日時点の被害状況によると、死者は十二都道府県で一万五八九五人、行方不明者は六県で二五三九人、震災関連死三六四七人、避難者は今も七万三千人になる。

 三月になるとテレビや新聞で東日本大震災の特集が組まれる。被災地の高台や内陸部に住宅が建ち、新しい街ができつつあるというニュースにホッとする。しかし、家族を失い残されたお年寄りが、仮設住宅を出たくても出られない状況も多々ある。さらに、原発事故のため故郷に帰れない人々の苦悩は計り知れない。

 二月十日、水俣病の実相を伝え続けた作家「石牟礼道子」さんが、亡くなられた。豊饒な海が大企業の利益優先の汚水放出により汚染され、多くの漁民が亡くなった。原因が追及され始めたのは数十年を経てからで、その間、地域特有の病とみなされていた。漁民や胎児性水俣病の子どもを熊本弁で描いた石牟礼さんのデビュー作「苦海浄土」は格調高い文学作品として内外から高い評価を得た。太古からの海の恵みを受けて来たのに一変して、運命に翻弄される漁民の悲しみ。原因が明らかになってもなかなか謝罪しなかった大企業の不条理な世界は、福島の原発事故の被害と重なる。石牟礼さんは原発事故が起きたとき「福島と水俣で起きたことの背景にあるのは、お金が一番の生きがいであり、倫理になってしまっているということです」と語った。

 この五年で、未稼働原発の維持費が何と五兆円。さらに、いくつかの原発が再稼働を始めた。 

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