17.多様に使われるヨモギ

2018年03月08日

 厄神さんをすぎると、ぼつぼつ春を見つけることができます。少し早いかもしれませんが、今回は〈よもぎ〉のお話です。

 暖かくなると、どこにでも生えているのを見かけます。それだけ生命力が強いということなのでしょう。永山久夫先生によると、「ヨモギのヨモは四方で、四方八方ということで、ギは言うまでもなく氣。ヨモギは宇宙から降り注ぐ気のエネルギーを四方八方から集めて濃縮保存する稀有の草なのだ」と言うことだそうです。

 艾・お茶・お風呂に入れる・枕にする…乾燥させたり湯がいたり煎じたり、体にいいので、昔から、いろいろと使われています。昔の人は、成分が云々ではなく経験から知っておられたのでしょうね。そういえば、転んですりむいたりした時、おばあちゃんは「ヨモギは傷が治るのを助けてくれるんやで」と、よもぎの葉を揉んで汁を傷口につけてくれたことがありました。今はいろいろ便利な薬がありますが、外で何もない時ちょっと覚えておいてもよい知恵かもしれませんね。また、六月(旧暦5月)の端午の節句の時にも出番はありました。菖蒲の葉とよもぎを結わえて屋根に放り上げました。厄除けの力があると信じられていたのでしょうね。

 しかし、食いしん坊の私は、まず草餅を連想してしまいます。幼い頃、母が野あがりに畦で摘んだよもぎをエプロンの裾にくるんで持ちかえり、食事の用意のついでに、よもぎ餅やおだんごを作ってくれたことをあたたかく思い出します。私の子供が幼い頃は 一緒にヨモギ摘みに行っておだんごを作ったことも嬉しい思い出です。

 折角、自然豊かな丹波に住んでいるのですから、自然とともに暮らしていることに感謝して楽しみたいと思います。自然にそった食べ方として「春は苦み」といいます。蕗の薹・せり・つくし・よもぎ…この季節の野草の独特のほろ苦みは、血液をきれいにしてくれるそうです。
 ぜひ一度、よもぎを食べてみてください。自然をそのままいただいているような味と香りです。

* * *

〈一番簡単なおだんごの作り方を一つ紹介します〉
 摘んできたよもぎを水洗いして、塩(タンサンを使う方もあります)をひとつまみ入れ湯がきます。水にはなしてから搾り、刻んでおきます。白玉粉か上新粉に、豆腐を入れてつぶしながらこねます(水を入れなくても、豆腐の水分だけで充分)。そこへ、よもぎを入れて、こねます。耳たぶぐらいがベストですが、少々柔らかくなっても大丈夫です。それぞれの分量もアバウトです。適当に丸めて、沸騰したお湯の中に入れていきます。ぽこぽこと浮かんできたら出来あがりです。水に取って、ぬめりをとります。きな粉・黒蜜などお好みの味で召し上がってみてください。

(野口歩 2018.3.4掲載)

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